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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

「理解する」ことには深さが違う段階がある

 

今日は母のところに行く予定なので、予約投稿しておきますね。ねり梅が届いたので、それを持って行かないと。でも帰りにスーパーに寄って、11時半までに帰らないとヘルパーさんが来られますし…忙しいよね (^_^;)

 


いつも「気付き」は訪れる

 

このごろ、10年以上昔の自分のブログの記事を読み返しつつ、拾い集めているわけですが、そのことで気付けることも結構たくさんありますね。

 

昔と全然変わっていないところもあれば、10年以上前には理解したつもりでも全然深い理解じゃなかったこととかもあって。そのギャップが自分でも興味深かったりします。

 

 

「理解する」段階は深さに違いがある

 

その中でも大きな気付きは「理解する」というのは何段階かあるということですね。

 

まず浅い理解は(もしかしたら理解までいってない可能性も大)受験勉強なんか最たるものかもしれません。

 

私は記憶力がよくなかったので、一夜漬けの勉強なんてとても出来ませんでした。そのかわりに授業中は真面目に授業を聴く、という方法をやってましたけど、そういうのも学生をやめたらほとんど全部忘れた気がします (^_^;)

 

むしろ授業の中で古典の先生が演じてくれた「ちはやぶる」の落語とかの方がいまだに覚えてたりするし。

 

結局、「頭だけで覚えたり理解したりすること」って全然身についていないんだなあ、と思います。

 

 

でも一度読んだ本で非常に衝撃を受けて、それで人生が変わったりすることは私にもあったし。いまだに忘れていないし、自分の中では生きている、っていうのは「深い理解」なんですね。

 


生きている中で、何度も繰り返し考えたり、体験したりすることがあって、現実にその記述のようなことに出会って、ある日突然に「腑に落ちた」という感覚になることがあります。これが深い理解。そして腑に落ちたというのは「自分のものになった瞬間」でもあると思います。

 

そうなるともう、生涯忘れないし、座右の銘になったります。

 

私も10年以上前にはもっと半端な理解だったのが、それからいろんな経験をして、本当に深く自分のものになった、と感じたりしますし…。その間の経験というのは決して楽なものではないことがほとんどです。むしろ苦悩と言うほうがしっくりするような経験ばかりですね。

 

でもその苦悩が思索を深める機会になって、深い理解に至るのは、苦悩という経験で人は成長せざるを得ないと言う証明ではないでしょうか。

 

そして人間っていうのは多分その「成長」のために生まれてきて、この苦悩の多い世の中を生きるという宿命を背負っているとしか思えないのですよね。これをちゃんと理解するためには霊的な視点が必要になるんですけどね。

 

かつて読んで、理解できなかった本の内容がすんなりと理解出来るようになっていたりとか、そういう時も自分が成長した証しなんだと思います。

 

 

身体から入る「理解」

 

これとは別に「身体で覚えること、身体で理解すること」っていうのもありますね。これは順序が逆だったりするから面白いです。

 

たとえば私なら、料理です。私は母にはもちろん、料理教室とかでも誰からも一度も料理なんて習ったことがありません。そもそも料理すること自体が嫌いだし。ずっと避けて通ってきました。

 

でも、台所で母と世間話をする機会は数えきれないくらいあったので、ぼーっと大雑把にしか見ていないのに、気がついてみたら、母の作る料理の手順とか味付けとか全部完璧に近く頭に入ってるんですね。まさに「門前の小僧」状態。

 

職人さんの仕事などもそうかな?と思います。見様見まねでやっているうちに仕事を身体が覚えて、その「なんでこういう手順なのか?」とか論理的なことはあとになってから、突然に気付いたりする。

 

…こういう身体からの理解っていうのも面白いですね。そして身体で覚えたことは生涯忘れないんですよ。一度自転車に乗れたらずっと乗り方を忘れないみたいに。

 

 

 

頭で覚えることっていうのは、本当に表層的なもので、それを完全に自分のものとして身につけて消化して、さらに表に出すには半端じゃない時間と経験が必要になるんだと思います。そしてやっと「本物」になれるのね。

 

なにかを10年以上続ける意味と意義、私なりに納得した次第です。

 

 

 

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