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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

亡き人は身近な場所にいるという感覚

 

昨日は看護師さんが来られる日でした。いつもなら午後からですが、午後に急用が出来たとかで、お昼前に変更になりました。

 

主に弟のことや母の介護費用負担限度額の話などをしていたんですが、母の件は昨日の午前中に通帳記入してきたので、来週にでも役所に行こうかな、と考えています。

 

その前に来週の月曜日はクリニックの受診日なので、タクシーも予約しました。このあいだの薬の件で弟も行く気になっているので、なるべく受診して欲しいですし。

 

セロクエルはそういう強い薬ではないと思うんですが…」と、看護師さん曰く。実は私もそう思っています。昨日の夕方に「イライラする」と言ってたんで、ちょうど血中濃度が低くなったタイミングじゃないかなあ…、と思いつつ黙ってましたけど。「これでも食べとき」と一つだけあった抹茶のパイを渡しました。甘いものでも若干ましになるかなあ、と。お酒よりはよほどマシですしね (^_^;)(しかし食欲ダウンしていても弟も痩せないなあ…)


結局、家族3人分のあれこれを私が引き受けないとどうしようもない現状です。

 

 

 

で、珍しく音楽の話とかしてまして、好きな音楽を聞かれて、ぱっと浮かんだのがやっぱり父のからみで、ドラマ「Good Luck!」の中で流れていた「Departure」でしたね。以前にも取り上げたことがあると思いますが…。

 


DEPARTURE (GOOD LUCK!! テーマソング)

 

「えー。だってほら、ちょうど離陸するシーンですごいワクワクするでしょう (^_^) 父といえば飛行機、ってくらいですし…。海外出張する以前からプラモデルいっぱい作って天井にぶら下げてましたし…。アメリカに行ったら、同行者は別行動でひとりでスミソニアン博物館にしっかり行ってきた人ですし(ハリウッドにも行った)」

 

「もともとパイロットになりたかった人です。でも眼が悪いから諦めて、整備士になりたかったんですけど…」と話して、その父がどうして整備士を諦めたのか、今になって気付きました。父も高校時代に結核になって休学していたから、就職難の時代だから、それでつまづいて諦めずにはいられなかったんだなあ、と…。

 

青春のつまづきかあ…。私の年齢と同じだなあ、とちょっとくるものがありますね。

 

父自身は洋楽ファンでした。プレスリーとかね、晩年にはちょこっと演歌も聴きましたが、基本は洋画と洋楽ファンでしたね。で、飛行機と。

 

 

 

母の方はこれですね。空の父に対して母は海かもしれません。

母の好きな曲。「お葬式で流して」と言われていますが。

Roger Whittakerの「The Last Farewell」

 


The Last Farewell ~ Roger Whittaker

 

これも本当に別れの歌ですね。

 

空と海かあ…。なんだかうちの両親のイメージって壮大だなあ… (^_^;) 母の方が海だと言うのもいかにもな感はありますね。三好達治を思い出す。

 

――海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がゐる。
そして母よ、仏蘭西人(フランス)の言葉では、あなたの中に海がある。

 

[mère/メール]「母」
[mer/メール]「海」

 

親を思うと自然を思う。地球の海と空を思う…。私にとって、親というのはそういう存在なのかもしれません。

 

空を見て、飛行機雲の果てに父を思う…。

 

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姪っ子が2、3歳の時、義妹はお盆なので山梨の実家に里帰りしていました。で、初めて実家のお墓(山の中みたいな場所にあるそうです)に連れて行ったのですね。そうしたら姪は墓地の中を見回して「わあ、いっぱい人がいるね」と言いました。実際にその場にいたのは親族4、5人のみで、他のお墓参りの人はいなかったらしいです。義妹は「この子はなにを見てるんだ?」と思いつつ、「ふーん…」と肯定も否定もしないで帰ってきたという話ですが。

 

これを聞いた私、「ああ、まあお盆やもんねえ…」「そうだねえ…」となんとなくお互いに納得したという… (^_^;)

 

姪は幼い頃、ちょっとしたくじ引きなどさせるとよくいいものを引き当ててくれました。なにしろ欲がないですから…。子供ってくじ運強いですよね (^_^;)

 

 


あと3月に母がなにやら「怖い」と言っていた話も、何か見えてるのかなあ?と思いつつ「それはまあ、お彼岸やしねえ…」というと頷いていたので、母なりに納得したようですが…。「お母さんも感受性が強いから…」と、あとでマッサージの先生にも言われましたが… (^_^;)

 

こういうことってほとんど無意識みたいな感じなんですが、どうもみんなして「あの世とこの世の近さを実感している」ような気がしますね。これって仏教や神道本来のものではないと思います。思えば不思議な感じですが、やっぱりどことなく自然に近いものの中に故人を感じることって一番自然な行為として残っているような気がしますね。

 

お盆もお彼岸もあの世とこの世の距離がより近くなる時期ではあります… (^_^;)
亡き人はいつもそばにいるから、心配かけないように、頑張って生きて幸せになるのが多分最大の供養ですね。

 

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