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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

「私の脳で起こったことーレビー小体型認知症からの復活ー」

寒いですね。手足の冷えがあるので、そろそろ足温器が必要かなあ、と思いつつ…。

 

私の場合、体幹部の熱はいつも37度くらいあるんですが、その熱が先まで行かないというのは、やはり血行が悪いのかもしれないなあ、と考えております。母の場合もそうなんですが、そういうことってあるいは体質的なものがあるかもしれませんね。子供のころだけじゃなくて、20代まで手足のしもやけに悩まされていたくらいです。昔はエアコンもありませんでしたし、それだけ寒かったとも考えられますが、しもやけもひどくなると崩れてくるので、結構深刻な悩みでした。

 

 

 

さて、昨夜寝る前に読んでいて、たいそう共感を覚えたのがこの本です。

「私の脳で起こったことーレビー小体型認知症からの復活ー」

 

私の脳で起こったこと レビー小体型認知症からの復活

私の脳で起こったこと レビー小体型認知症からの復活

 

 

若年性レビー小体型認知症ということで、当事者が書かれた画期的な内容と言われていますが、要するに日記のような感じです。発病は9年前、41歳の時。当初はうつ病だと診断されて、パキシルや抗精神薬を処方されて、たちまち逆に具合が悪くなったとのこと。レビーの場合は薬剤に対して過敏になりやすいので、反応が強く出ることもあるようです。

 

さまざまな自律神経失調症状で橋本病を疑い、そしてやっと9年目にしてセカンドオピニオンで疑っていた正確な診断と対応する処方に出会えた、ということです。その間の日記というか記録ですから、病名はまったく違うんですが、体に現れる諸症状とか、それに対する悩みとか、忘れていても思い出すことがあって、さらに思考力そのものは衰えたわけではない、とおもわれているところとか。

 

病気という絶望を経て強くならざるを得なかった、という述懐や、カミングアウトするに至るまでの葛藤や。低気圧、特に台風に左右される症状とか…。

 

それと「脳」と「精神」の在り処を別のように感じておられるところが、当事者としてすごく理解出来るし、自分も同じように訴えたいと思っているとも感じました。

 

肝臓や心臓と同じような「脳」という臓器の病気なのに、脳の病を「精神疾患」と言われるのは納得できない、というふうな。まあ、脳はコントロールセンターなだけにここが誤作動や混乱を起こすと全身に影響が出るのは確かなんですけど…。

 

そういう時でもちゃんとフォローしてくれる精神の場所はあると思うな。自分の感覚としてそれは実感できます。もちろん「心の病気」というのも正しくないと感じていますし。

 

このあたりの微妙な、それでいながら確かにそうだ、という感じが多くの人に理解されていけば、そういう病気の人がもっと生きやすい社会になりそうな気がします。少なくとも「認知症は自己責任」なんていう馬鹿な認識はなくなりそうだと思います。(これを言い出したのはそもそも誰なんだろう?)

 

 


著者の樋口さんは現在は講演などもしておられるようです。Facebookでもお見かけしたので、あとでフォローさせていただこうかな、と考えつつ…。

 

認知症の不安を抱える人や、家族や、精神疾患で悩む私のような人、それからもちろん健康な人たちにも、こういうケースがあるんだ、と知ってもらうのは、非常に意義あることだと思いました。同意も共感も多々あるはずです。「勇気が出る本」ですね(^^)

 

 

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