お互いさま おかげさま ありがとう

両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

あなたの価値はいつもあなたのそばにある

同じ病気の人のSNSで、「そのままのあなたで価値がある」と言って欲しい、という言葉を聞きました。

 

それで改めて考えた。「そのままのあなた」要するに「このままの私」に価値がある、ということを言って欲しいということだと思うんだけど。それだけこの病気の中にいる患者には自己肯定感がないってことなのかなあ?と…。

 

まあ、只中にいる人間には本当に過酷な日々が続くので、それゆえの自身喪失とか、そういうものは否応なしにあると思います。ただ、そのことと、自分のありのままを肯定して欲しいという気持ちとはどれだけ相関関係があるのかなあ?と私は思ってしまったもので…。

 

 

 

「このままの私を認めて欲しい」というような感情は普通は思春期に芽生えることが多いですよね。試行錯誤しながら「私らしさ」「私という存在の価値」を見つけて自信をつけていくのが普通だと思っていたんですが、どうも必ずしもそうじゃないのかなあ?という疑問が湧いてきたのです。

 

自分の例で考えてみると、10代後半もやっぱり病気療養していましたが(精神疾患ではありません。パニックはちょっとあったけど)それでも二十歳前後には「私はこれでいいんだ」という「核」のようなものを身につけていたので、それはのちに揺らぐこともなく、双極性障害になってもそれが変化することはありませんでした。「私は私」だからさ。

 

病気になろうがどうしようが変わるもんじゃないし。私自身がそういうふうに思っていると、まわりの対応も変わりませんでした。ごく普通でしたね。別に腫れ物に触るようではなく、すごく特別な扱いでもなく、わりとみなさん態度が変わらなかった気がします。病気だろうがなんだろうが、私は私。あんたはあんた、という感じです (^_^;)

 

だから今改めて「自分が価値がある人間だと認めて欲しい」と感じている人たちには、もしかしたらいくつになっても自分を確立するためのチャンスかもしれませんよね (^_^) 病気になって気付くことや学ぶことは本当に多いですから…。

 

 


みんないままでにそういう機会が持てなかったのかなあ?と思いました。

 

私は二十歳になるまでに数え切れないほど病気をしてきたけど、それらのすべてが「私ってなんだろう?」という命題についての思索と自己構築のよき機会だったと思っております。本当に人生には無駄なことって存在しませんね。こういうことは学校では学べませんから、やっぱり貴重な体験なんですよね。

 

思春期から成人に至るまでの期間に確立した「私」というものは、随分遅れてこの病気になったいまでも揺るがない自己と自信を支えてくれています。あまつさえ、病気そのものを重くさせない効果もあるような気がします。

 

いまは身体症状が強くて、横になってばかりいますけど、希死念慮がないから、精神的にはすごく楽です。だから頭の中では次の作品のイメージを考えています。

 

「描くこと」を支えてくれているのも、この「私という価値あるもの」だと思っています。この病気になって、病前とあまり変わらずに創作活動や仕事などが出来る人はやっぱり病前から「自分」をしっかり見つめていた人かもしれませんね。それで肯定的孤独に強い人かも… (^_^;)

 

 

 

若い時の苦労は買ってでもしろ、と言われますが、若い時に苦労して、自己を確立しておけば、それは生涯を支える宝になるかもしれないなあ、と思います。私の苦労は病気と人間関係だったけど、おかげさまで変にゆがまずにこれました。いい経験をさせてもらったと思っています。

 

あ、もちろん今もそうですね。だっていままで無駄だった経験が一つもないんですよ。だからいま現在の経験もいつか未来で得がたい宝に変わるんですね。

 

しんどくても辛くても、病気も介護もマイナスの体験にはなりません。むしろ有意義な出会いの機会をいっぱい連れてきてくれますから…。

 

若い時に自己を確立出来なかった人たちには是非ともいい機会だと思って、いい経験をプラスに変化させていただきたいと思います。

 

 

 

基本、すべての人にはその人らしさの価値があります。それのかけらを見つけてくれるのは他人であっても、形にまとめていくのは自分なんですよね。

 

孤独な作業でもありますが、それだからやっぱりやり甲斐がありますし、力強いものにもなるんだと思います。

 

「価値あるあなた」はすでにそこにいるんですね。それに気付いて確立させていくのもあなた自身だと思います。

 

 

 

…すみません。自己啓発みたいになっちゃった。私の場合はもう参考に出来そうな本がないので、ここから先は手探りで進まないといけません。試行錯誤もあるかもしれませんが、どうぞ許してやってくだしゃんせ (^_^;)

 

 

f:id:haruusagi_kyo:20150711230345p:plain

 

 

f:id:haruusagi_kyo:20150704094027p:plain

Copyright (C) 2001-2018,Haruusagi All rights reserved.