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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

「一夢庵風流記」

どうにか人物のペン入れのみすませた。背景を描くのはまだこれから。どのみち年末は多忙なので、今年中に仕上げるのは無理だから、来年にかけてゆっくり描こうと思っている。明日はお正月用の食料品の買い出しに行くし、お墓参りなどもあるしね。気ぜわしいけれど。

昨日はすごい地震があったんだよね。津波の警報が出なかったというのがすごく残念なことだけど。まだまだ世界のどこにどういう災害があるかわからないものだ。

私がいつもお邪魔しているアマチュアの地震予知研究家の人が、こういう巨大な地震だと世界規模で影響があるようなことを言っていた。揺れがそこだけではすまなくて、大きな規模の地震を他の国でも呼び起こすようなことがなきにしもあらずだと。南海トラフとかに影響が及ばないことを祈るしかない。怖いなあ。

Web拍手ありがとうございます。

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一夢庵風流記隆慶一郎

前田慶次郎という人物について、もっと知りたくて読んだ。

私はタイトルしか知らなかったのだが、「花の慶次」という漫画の原作なのだそうな。

戦国時代の末期を生きた前田慶次郎という人物。

「かぶき者」と言われていたらしい。体勢や規制の概念にはまらない自由な気風の持ち主。ただ自分の腕のみが頼りで、一匹狼で戦乱の世を生きて行く。平穏で安寧な日々には満足出来ない。死と隣り合わせの戦乱の中で最も輝く。義に篤く、風雅を愛する。命がけのいたずらが好き。一期一会の瞬間を目一杯生きている感がある。

こういうキャラクターに出会ったのは初めて。

誰もが憧れて、でも誰にも出来ない生き方があまりに鮮やかすぎるので、男も女も彼に惚れる。男なら友にしたいと願い。女なら恋人になりたいと思う。

「惚れる」って、いい言葉だよね。愛とか恋とかいうよりも、もっと全般的に人間としての魅力に対して「惚れる」っていうんだろうな。

出会う相手のほとんどに(刺客でさえも)そういう気持ちを抱かせてしまう人物。現代の視点で見てもすごくかっこいい。いや、もう、彼に憧れる人が多い理由もすごーくよくわかってしまった。

彼がもし、現代に生きていたらどうだったろうか、などと、ふと考えて、やはりあの戦国という時代だからこそ、かえってあそこまで自由で破天荒に生きられたのかな、とも思う。熱くて清冽な風のように。

かつての日本にそういう人物がいた。

…そう思うだけで、なんだかとても嬉しくなってしまう。

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